| 2008年5月 |
| 日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
| |
|
|
|
1 |
2 |
3 |
| 4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
| 11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
| 18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
| 25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
| |
|
|
|
|
|
|
先月へ←
|
 |
山松ゆうきちのインド通信
「馬鹿が懲りずにやって来た」
2008年5月
|
|
|

|
日曜日、クマール、チュッティー(休み)
スラムへ行って、貼ってあるジョブポスターをはがす
「フォートー、フォートー」 と言って、青年や子供達が寄って来るが
「ナヒーン、カメラマシーン、カラーブ(壊れた)」と答える
ドブの近くの紅茶屋でチャーイを飲んで、メトロまで歩く
靴を履いてから、足の痛みは全くなく、傷は急速によくなっているが
それにしても、今日も暑い
メインバザールへ行き、手際の良い髭おじさんのカフェへ入って、3時間ほど日記を書く
昼食=魚は1ピース(一切れ)20ルピー、てんこ盛りのご飯に、スープが一品ついて30ルピー
ピンドーの店へ行き、2時間ほど居て、再度、手際の良い髭おじさんの店へ行く
昨日寝不足なのか調子が悪い
表の細い路地に出て体操したり、歩き回ったりするが、目が開かないくらい眠くなり、早めに帰宅
9時頃、「漫才インド」の相方をやっても良いと言っていた、3階のプリヤーを呼ぶ
降りて来たのは、妹のプリティーで、人前でやれるかと聞くと、アッサリOK
プリティーは、高倉さんの書いてくれたヒンドウ語を読み、俺はカタカナを読んで、アクセントのおかしい所を指摘してもらう
2階の子供達や、サージャンさんの、オフィスに勤めるロイトさんも来てまぜっかえす
ロイトさんは、毛むくじゃらの太い腕を見せ、インドの男はストロングと威張る
「アープ(貴方)アニマル、ライオン、ジャガー、バホット(とても)ストロング」
旅の指差し会話帖を見ながら、冬はガラム(暑い)でアッチャー(良い)、夏もガラム(暑い)でバホットアッチャー(凄く良い)と言うと皆が笑う
毛におおわれた太い腕で、カッポラ(服)をゴシゴシこすると
「ドウーナー(洗う) サーフ(綺麗にする) サブーン ナヒーン(石鹸がいらない)」
腕の毛が無くなったら、足の毛があると言うと、ロイトさんも子供達も大笑い
ロイトさんは似顔絵を描いてくれと言うが、下手だからと断る
時間がかかり面倒だし、一枚描くと、10枚も20枚も頼まれるような気がする
今日は何の日か知らないけど、皆が額に三つめの目と言われる赤丸を付けている
プリティーが、俺の額には赤い丸を付けないのかと言い
黙っているとマジックで点を打ち、線を描き、好きなように描かせていると、顔中にいたずらをはじめ、皆に大笑いされる
11時、グッドナイトだが、プリティーが部屋を出て行かず、スレンダーさんが腕を掴んで引きずり出す
11時半、スレンダーさんスマンさんが、30分ほど涼みに来る
|

|
朝の6時半に、東洋人顔の背の低い男が部屋に来て
ブラジル貨幣1000xxを見せ、使ったかどうか聞かれる
ジャパニーズエンと、アメリカンドルオンリーと答えると、何やら喋りながら2階へ上がって行った
スレンダーさんが10センチ位の、小さなフランス紙幣1000フランを持って来て、本物かどうか聞きに来るが、サイズが小さいし、今はユーロに変わり、フランは使われていないようにも思うが、解らないと答える
8時半、食事が終わり歯磨き中、クマール来る
ヒンディー語に翻訳した「槍」を読んでもらう
何処からかモバイルあり、クマール応答
「カリムチャーリー(会社員)アーヤー(来る)」と言ってモバイルを出すが
「カリムチャーりー、アープ(貴方)」と指差すと、ニイーと笑って断る
11時、4枚貼ったポスターをはがしに回る
2枚はすでにはがされていて、1枚は上から大きなポスターが貼られていた
プレスカンパニーへ行き、30ページの本を1000冊刷ると幾らか再度聞くと、表紙の紙と中の紙を確認し、14000ルピーと答える
原画を写真に撮って、インド式に読むために裏返してから、アクシャル(文字)を入れると、キトネーパエサー(幾ら)かかるか聞くと、どこやらモバイルをかけ、グルビンダルへ持って行ってやってもらえと言う
1ページ、ラグバグ(大体)100ルピーで、紙を渡して地図を描いてもらうとオフィスは意外にも近い
部屋に戻り、「サイキールキールリクシャー」のコピーに、コンノートプレースの街の絵や、書き文字のあるコマの絵は反転しないように、赤マジックで指定してグルビンダルへ行く
部屋から5分ほどのところに公園があり、脇の道にそって家が並んでいる、中ほどにあるグルビンダルの名を書いたドアを開けると、誰も居ない部屋があり、奥がオフィスになっていた。一般の家と見分けにくい、分かり難い事務所だ
奥の部屋にはパソコンが2台あり、ドア近くのパソコンを使っている、黒いターバンを巻き髭を生やした太ったおじさんがグルビンダルらしい
1ページ100ルピーで4日後に出来ると言う、ドウー(2回)チェックしたいと言うと、OKと首を傾ける
大体思いどうりにいきそうなので満足
カメラドカーン(店)へ、シャッターが切れないと持っていくが、直らないと断られる
ネットから書き取った、うどんの作り方を見ながら
マエダー(小麦粉)を1キロ(18ルピー)を買ってきてもらい、半分ほどを40分こねナイロンの中に入れる
5時になりクマール仕事終了
20分置いて、15分こねて冷蔵庫に入れる
石川さんと、カノートプレイスで会う事になっていたが、少し遅れそうだとモバイルあり
メトロで一つ手前のパハールガンジへ行き、ネットカフェで連絡を待つ
8時、カノートプレースのKFJ前で石川さんと会う
石川さんの後ろに、ヘルメットを持った若者が立っている
意外にも、1年半前、ホテルパラダイスで会った、△△さんだと言う
彼は21歳、ヒンディー語ではなくウルドウー語を専攻していて、日本の大学を休学して、去年の8月から今年の4月までのコースを取って、研修に来ていたが終了したので日本へ帰る所だと言う
2人でどっかを回ってきたようだった
石川さんも近々帰国するので、「サイキールリクシャー」の予定と、高倉さんが翻訳してくれた「漫才インド」が、女の子たちに受けたと話す
30分ほど話して、再度メトロで、メインバザールへ行く
サイキールに10ルピーで乗ったが、ビース(20)と言って受け取らない
道路を横断しネットカフェに入ろうと思うが、後味が悪いので振り返って10ルピーをかかげると、パンドラー(15)と言って近づいてくる
「ナッ」と断り、10ルピーを渡し、ピンドーのカフェに入る
メールの返事を書き、日記を書こうと思ったら、10時でカタム(終わり)だと言う
11時までやっていると言っていたので、そのつもりで来た
まだ日記は1行も書いていない
10時半まで延長してくれと了解を取るが、10時になるとフイ二ッシュと言う
全然言葉が通じていない
メトロでシャディプルへ帰り、いつもと違う道を通って暗い中を迷い、帰宅は11時を過ぎた
3時まで眠れず、睡眠薬を半錠飲む |

|
朝、8時半、コールあり
モバイルをスマンさんに渡して聞いてもらう
「カリムチャーリー(社員)、ラグバグ(大体)ダスバジェ(10時)、バーラーバジェ(12時)アーヤー(来る)」
昨日貼ったポスターを見て、従業員候補が来ると言う
まずい。10時から狂犬病の注射があって、病院へ行かなければいけない
9時。家が分からないと、さっきの男からもう一度モバイルあり
9時半に青年はやって来た
名前は、ラージ、クマール、ベンマ。22歳
マエン(私)はヒンディー語が、バホットトーラー(大変少し)しか喋れない事や、仕事の内容を話し、募集の条件にしていた計算をやってもらう
6x17=102、16÷17=2.8と答えを出す
2.8の答えは6÷17では無く、17÷6だと言ってやり直してもらうと、0.44と出した
初めて会うインド人のヒンディー語は、聞き取りにくく何を言ってるのか全然解らないが、ノートを持って来て、答えは0.43と幾つかだが、余りが大きいので0.44になると説明してくれる
まあいいか、採用決定
「アージ(今日)カーム(仕事)ティーク(OK)」と言うので
クッター(犬)に咬まれて、10時にホースピタル(病院)ジャーナーハエ(行きます)と言い一緒に来てもらう
少し近道をしよう思い、一本手前の道に入ってサイキールに乗ろうと思ったが、道は細くなるばかりでサイキールがいない
7、8分歩いて広い道に出、クマールにホースピタルの住所を見せ、サイキールを捜して乗って行こうと言うと、彼は前の建物を指差した。そこが病院だった
え〜〜〜っ!。こんなに近かったの
大通りに出て、おおまわりして来てたようだ
病院は掃除中で、この前注射してくれた太った看護婦に
「ドクター カへナー(医者は言った)、ダスバジェ アーヤー(10時に来い)」
と言うと、ここは10時半からだと大声で怒鳴られる
前の紅茶屋で時間を潰す
クマールは、仕事はして無いが、朝7時から8時まで、コンピュータースクールに通っていると言う
俺も働きながら定時制高校に通っていたが、えらい疲れる。大丈夫かしら
10時半病院へ戻るが11時まで待たされ、肩に注射された
11時半ドクターに呼ばれ、次は9日だと言われて帰る
プレスカンパニー(サンジェー)をたずね
タイトルと裏頁が4色で、30頁のカールトゥーン プスタク(漫画本)を作ってもらうと幾らかかるか聞くが、彼はバードメン(次)と言って値段を言わない
部屋に戻り、「サイキール リクシャー」の翻訳したコピーを、クマールに見せ、アクシャル(文字)の間違いや、ワーキヤ(文章)のおかしい所は赤ペンで直してくれと頼むが、一時間ほどたってからのぞくと、文をそのままそっくり下の余白に書いているので、間違いだけチェックして書いてくれと頼む
1時から2時まで昼食タイム
1時45分、クマール入室
チャパティーを食っていた俺は、ジャルド(早い)と言って苦笑いする
それにしても文字の直しが遅い、何も言わずジッと待つ
5時45分見直しが終わる
全ての頁に赤ペンがビッシリ入っており、これだけ直しが入ると、何処が何故におかしいのか聞く気にならない
多分、俺の説明が悪かったのだろう
サンキューと言い。給料は5千ルピーで、10日ごとにペーシギー(前金)千ルピー払うと説明して、カームアント(仕事終わり)
プリヤー(15歳)とナッヌーが、「漫才インド(ジャぱニーハンシーマザーク バーラト)」を読んで笑い、プリティー(13歳)を呼んで読み聞かせ、少女3人が大笑いする
えっ!、そんなに面白いの
マトン(羊肉)アーダーキロ(0.5キロ、42ルピー)、里芋アーダーキロ(10ルピー)丸くて太い茄子1個(5ルピー)を買うが、茄子は切ると8割がた黒くなって傷んでおり、2割ほどしか食べるところが無い。スマンさんに小さなタマネギ3個をもらい、塩、砂糖、醤油で味付けするが、金曜日はバザール(屋台
が沢山出る)の日で、もうすぐ2歳になるブミに、プレゼントする事になっていて、そのドレスを買いに行こうと誘われて、食べないで出かける
インドへ来た時、2階と3階の子供たちには、グリコと森永の大箱の飴を一箱づつプレゼントしたが、ブミにはプレゼントが無くバードメン(次)と言ったら、ドレスと言う事になった。(実は3箱買ってきたが、空港で石川さんに1箱あげた)
プリヤー、プリティー、ナッヌーとスマンさんが、アレコレ物色するが中々決まらず
「アープ(貴方)タヘカルナー(決める)と言うので、薄いグレーの服を、アッチャーと言って指差すが、気にいらない様で、黄金色にキラキラ光る虎模様のドレスを買った
山積みされた、半ズボンやシャツ(全て25ルピー)の中から、半ズボン2枚を選び、履いていた半ズボンを脱いで試着しようとしたら、少女とスマンさんが
「ナヒーン、ナヒーン(ダメ、ダメ)」と止める
履いて見なければサマジュメンナヒンアーター(解らない)と言うが、ナヒーンと言われ、試着しないで買い、屋台の油で揚げたチャパティとダール(15ルピー)を食べて帰る
金曜バザールは、ガル(我が家)近くのサラク(道)まで並んでいた出店は無く、3年前より少し規模が小さくなったような気がする
やがて、このあたり一帯の出店や屋台は、消滅するか、何件かしか残らないような気がする
せっかく作った羊肉の料理は、少しだけ味見する、イマイチかな
夜半、スレンダーさんスマンさんが、ブミが寝付かないとクーラーに涼みに来る、11時半グッドナイトと言って退室 |

|
社員募集ポスターを、近くの駄菓子屋の売り場の前に1枚、目につきそうなサラク(道)の壁や、柱にも4枚貼る
昼食を食べて、パハールガンジー、メインバザールへ行く
今日も熱い、ピンドーのネットカフェは蒸し風呂のようだ
「エースィー(エアコン)ナヒーン」と聞く
「カル(明日)ティーク(OK)」と言って笑う
ここのパソコンは起動が遅く、画面が白くなったり、マウスが動かなくなったり、使い勝手が悪いが、唯一タバコの吸える気楽なカフェだ
いくら気楽でも、スクリーンがプッツンするとガッカリする
違うパソコンを打つが、又パグする
「イエ、カンパニー(この会社)、アッチャー、マシーン、ナヒーン(良い機械が無い)」
「カル、サブ、アッチャー、マシーン、ティーク(明日、全て、良い、機械になっている)」
悪びれる事無く答え、料金はしっかり取るが、いつも客は少ない
手際の良いネットカフェは狭い、時々外に出てタバコを吸うが、混んでいる事が多くくつろげないので何時間も粘る気がしない
ダイモンドのカフェは、11時までやっているのでたまに行くが、いつもサービスが悪い
人はおだやかで優しそうなのだが、カフェの中で
「ジャパニーズ、アクシャル、ナヒーン(日本の文字になってない)」
と呼んでも横着して来ない
あきらめて外へ出るが、何をやっているのかのぞくと、ゴルフゲームをやっていたりする。ここは他の店員も似たようなもので、呼んでも動かない
ネットカフェが終わると、トイレットペーパーを買い(20ルピー)、ジャガイモを食って(10ルピー)サンドイッチ(10ルピー)を食べ、メトロのラーマクリシュナ、アーシュラムマルク(いつまでたっても覚えられない)駅へ行く
メトロは日本の資金で作られ、3年前に完成し、2010年には資金を完済出来ると聞いている
改札を通る前に金属探知機?があり、荷物は横の台の上に載せ、中を開けて検査を受ける
検査しているのは、警察か職員か解らないが乗客と何事か言い争っていて、客にこっちに来て話せと手招きされていた
切符売りや構内の職員は、薄い青色の制服を着用しているので、グレーの制服を着た検査員は、多分警察官だろう
彼らは、駅といわず、博物館と言わず、道路のアチコチに銃を持って立っている
切符を買って探知機を通る時、隅の壁で、先の乗客は4人の警察官にとり囲まれていて、おだやかそうに話をしていると思いきや、警察官の一人に殴りかかっていった
取り囲んでいた警察官は、一斉に彼を攻撃し始めた
これはいけないと思い、荷物台を回って止めに入ろうと思ったが、インド警察のあくどさを何冊か本で読んでいる、よく通うメトロで警察官にいじわるでもされたら嫌だなと、一瞬頭をよぎり躊躇した
乗客の後ろにいた警察官は、肘で背中を何度か打った
他の乗客は、探知機を通り、検査も受けず、何事も無い、平和な駅の改札のようにスイスイと通って行く
男は血を吐いてうずくまったが、もう俺に、飛び込んで止める気力は無く、成り行きを見るだけだった
職員は勝ち誇ったように笑いながら散り、仕事に戻る
60歳近くにもなって、何を恐れているのだと思い、止めに入るのは一瞬のタイミングだなとも思いながら、何となく情けない気持ちでホームへ上る前に振り返ると、倒れた男は口から血を垂らしながら、両手を着いて起きあがっていた
プロレスラーが、時々背中を打たれて血を吐くのを見たことがあるが、大した事はないのだろうか
|
|
|